2025年12月17日、ヤゴーシラカワのライターを担当した地域おこし協力隊、澁谷隊員の3年間の活動報告会が行われました。

約60名の方が報告会に足を運んでくださいました

来場者が増えれば増えるほど、表情に緊張感が増す澁谷隊員…
任期中の2023年1月~2025年12月までの3年間で、87本の記事を作成し、Instagramでは約400の投稿を行ってきました!
今回はその報告会の内容を元に、3年間でヤゴーシラカワが行ってきたことを振り返ります。
そもそもヤゴーシラカワって?
ヤゴーシラカワは、白川町の地域メディアとして2021年に誕生しました。(webサイトの公開は2023年3月)
その目的は「地域に関わる人の想いや情報を見える化し、地域内の交流を促進する」というもの。
白川町は人口が約7000人ですが、5つの地区に分かれる町内は広く、自分の住んでいる地区以外のことはほとんど知らないという人も少なくありません。メディアでの発信や企画を通して、そういった人たちを繋ぎ、まちへの愛着を深め、まちを盛り上げる土台をつくることを目指しています。

その目的のために「発信」「可視化」「交流機会」という3つの活動を行います(活動報告会の資料から参照)
SNSやラジオ放送で多くの人に活動を伝え(発信)、想いや情報が整理されたwebサイトを見てもらう(可視化)。そして実際に顔を合わす機会をつくり、交流を促進していく(コミュニティ)というイメージです。
3年間での実績

3年間のwebサイトの閲覧人数(左側)と、Instagramのフォロワー数(右側)の推移
上のグラフのように、3年間で順調にファンを増やし、記事やSNSでの投稿をアップするとたくさんの人に声をかけてもらえるようになりました。

3年間でよく読まれた記事。取材記事では白川中学校の太田校長先生、カフェ『山ト風ト』の長谷川めぐみさん。特集記事では、白川茶やお花見スポット、中学生が自分たちだけでイオンに行った記事がトップ5に!
また実際に、記事を通して町内で人が繋がって新しい活動が生まれたことも…!

後藤匠海さん(写真左)と、長尾崎さん(写真右)
大学生ながらデザインや企画でまちを盛り上げる後藤匠海さん(記事はこちらから)
取材記事を通して保育園の理事と繋がり、保育園の70周年を記念するロゴの作成を担当することになりました。
「ツチノコを見た!!」と語った、取材当時100歳の長尾崎さん(記事はこちらから)
厳しい修行を経て美容院を開業した崎さん。記事を見た方からテレビの取材依頼がきました。
その他にも、
・「記事を読んだ人から久しぶりに連絡がきた」
・「近所の人に『ヤゴーを見た』と声をかけてもらった」
・「離れて暮らす家族に記事を読んでもらうことができた」
など、取材を受けてくれた方からたくさんの反響がありました。仮にそれらが目に見える結果とは呼べなくても、ヤゴーシラカワの記事が果たした役割が確実にあるように思います。
ただ、webサイトの閲覧数含め、実際の数字にはまだまだ課題が残ります。
これから先も長くヤゴーシラカワを続けていくためにも、メディアとしての価値を、何をもって伝えていくのかを見出していく必要があると感じています。
多岐に渡る活動
記事づくり以外にもたくさんの活動を行ってきました。
Instagramでは、長尾崎さんが目撃したというツチノコを見つけるために『ヤゴー探検隊』を結成。白川町のあらゆる不思議を解明してきました。
白川町立白川中学校とコラボして、中学校の運動会や発表会の告知を実施。中学生自ら動画の企画を行い、生徒たちの自主性や地域との繋がりを生むきっかけにもなりました。

Instagramのサムネイル例。「お昼休みの1時間で、川遊びをすることができるのか!?」という不思議…?を解明したことも

ヤゴーシラカワのSNSに届いたコメントの一部
また、ヤゴーシラカワと連動したFMららの番組『ヤゴーはシラカワ』を担当しました。

協力隊1年目の収録時の様子
普段は物静かな澁谷隊員。しかしラジオの収録が始まると、スイッチが入りキャラが変わることが判明。移動中の車内ではほとんど喋らないのに、本番では誰よりも大きな声を出すためゲストの方がびっくりしてしまうのは、毎度恒例のこととなりました…
他にも毎年冊子を作成したり、冊子配布のためにふるさとまつりに出店もしました。
そして2024年からは毎年『ヤゴーシラカワ古本祭(まつり)』と題した古本市を開催。

2024年の古本祭の様子
町内の本好きの方が出店者として本を販売、会場ではドリンクの販売や絵本の読み聞かせも行われ、これまでに100名以上の方が来場しました!
本を通して直接人と人が繋がる温かいイベント。来年以降も継続していければと思っていますので、ぜひお楽しみに!
今後について
澁谷隊員は協力隊を卒業しますが、引き続きヤゴーシラカワの運営に携わる予定です。今後も新しい記事やSNS投稿、古本祭などの企画運営もしていきますので、ぜひお楽しみに!
そして報告会では、澁谷隊員が「2026年4月に、週末営業のブックカフェをオープンする!」と語りました。こちらもぜひ、今後の進展を楽しみにしていてください!

